中小企業のSNS活用①【注意点と情報発信の意義】

中小企業でもSNSを活用したマーケティングに力を入れる会社が増えてきています。

しかし実際、「自社ではどのように活用したらいいのだろう」と頭を悩ませる方も多いことでしょう。

今回は、そもそもSNSとは何か、という基本的なところから、SNS活用におけるメリットや、注意点について解説します。

また、実際の活用企業の事例も紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

そもそもSNSとは?

SNSとは、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスのことです。

具体的には、Twitter、Instagram、Facebookなどを指します。

それぞれのS N Sの利用者数や特徴は下図の通りです。

ユーザー数特徴
LINE8,800万人10代から50代までの80%以上が利用
メッセージの開封率は約60%
(メルマガは約10%)
2021年7 月時点
YouTube6,500万人一度制作すれば資産になる
動画制作の手間になる
2020年12月時点
Twitter4,500万人情報の拡散性が高く、リアルタイムでニュースや
話題を追える
2017年10月時点
Instagram3,300万人利用者は若者が中心で、画像投稿がメイン
最近はリールなどの動画投稿も増えている
2019年3月時点
Facebook2,600万人実名出しが基本、動画や長めのテキストなど
様々なフォーマットが使える
広告のターゲット精度が高い
2019年4月時点
各社の公式アカウントや公表資料などからJOINS作成

SNS活用が広まってきた背景

昨今、企業の間でも広くSNSが活用されるようになってきています。

そこには、「どの店に売っているかではなく、誰が紹介しているか」「商品ではなく、得られる体験を買う」ようになったという、私たちの消費活動の変遷が背景にあります。

それぞれ、の例をあげてみましょう。

「どの店に売っているかではなく、誰が紹介しているか」

私たちは、店や企業が宣伝しているから、商品を購入する、ということが年々減ってきています。

百貨店の化粧品売り場からではなく、Instagramでインフルエンサーが紹介していた化粧品をその場で購入する人が増えた、というのはまさにその代表的な例です。

私自身、書店で本を購入するよりも、YouTube上でお気に入りのインフルエンサーが紹介している書籍を購入する方が圧倒的に多いです。

顧客は、「どの店が売っているか」以上に、「誰が紹介しているか」を軸にその商品を購入するかどうかを決めるようになってきています。

「商品ではなく、得られる体験価値を買う」

また、ある芝生屋さんがH Pを下記のように変更した途端、問い合わせが急増しました。

※このHP例の画像は実話を元にJOINS作成

これは、H Pを訪れた人への訴求方法を「芝生」から「芝生を庭に敷くことで得られる体験」へと変えたことが要因です。


芝生には興味がなかった顧客が、「家族とのバーベキュー」ができる、という「得られる体験」に気づき、「欲しい!」という気持ちを抱いたのです。

SNS活用のメリットとは

では、ここからはS NS活用のメリットについて紹介します。

金銭的コストをかけずに販路開拓できる

SNSを活用すること自体に、月額いくら、といった使用料は一切かかりません。

情報発信をすることも、もちろん無料です。

つまり、まずはとりあえず試しに初めてみる。

試してみて、自社にマッチしないと思えばやめる。

このトライアンドエラーをノーリスクで行えることも、SNS活用の大きなメリットです。

企業や製品、サービスを広く知ってもらえる

2019年、ネット広告の市場がテレビCMの市場を上回りました。

これは、今やテレビよりも、ネット上の情報の方がより多くの人に届けられるようになった、ということを示しています。

そして、ネット上で情報を届ける最たる手段が、利用者数の多いSNSということになります。

顧客との信頼関係が構築できる

SNS活用の最たるメリットは、「顧客との信頼関係を築けること」です。

日々の発信を通じて、顧客とやりとりをし、少しずつファンを作っていける。

そして、リピーターとして長期的な顧客へと育てていける。

これがSNSを活用する最大のメリットです。

SNS活用で成果を出した事例

【事例1 長野県 清酒製造、リキュール製造会社】

  • 副業人材に頼みたい業務
    募集段階では、Facebook・Twitter・Instagramは開設しているが、ほとんど使えていない。自社にとって適切なSNSの選定やSNSの使い方・運用のコツを提案してほしい。実際に業務を進める中でより詳細なゴールに変わり「富裕層向けの顧客会員制度の企画、運用のアドバイス」を実施
  • 契約人材概要(50代/男性/神奈川県在住)
    契約期間2020年7月~2021年6月
    エンジニアとして勤務した後、コンサル会社で取締役や大学での非常勤講師等。月額160,000円(5,000円/時×32h稼働)
  • 具体的な実行内容
    ・新規顧客層の選定
    ・顧客との関係づくり構築
    ・SNS選定と運用

【事例2 兵庫県 幼稚園や保育園での給食提供事業】

  • 副業人材に頼みたい業務
    ECサイト立ち上げに伴い「自社の理念や思い」をお客様に分かりやすく伝え、ファンを作るブランディングをお願いしたい。
  • 契約人材概要(30代/男性/兵庫県在住)
    契約期間2020年10月~継続中
    大学での非常勤講師を経て、代表として中小企業のブランディングコンサルティング会社を運営。
    月額150,000円(3,000円/時×50h稼働)
  • 具体的な実行内容
    ・社員へのヒアリング及びアイデンティティ引き出し
    ・具体的なツールへの落とし込み(WEBサイト、SNS、DTPデザイン等の各種ツールの精査など)

SNS活用の注意点

中長期的な運用が大前提

SNSの活用は、効果が大きい反面、中長期的な運用が必要となります。

あなたの会社や商品のファンになってもらうには、ある程度の時間が必要だからです。

例えば、あなたが日常過ごす中で、何でも相談できる最も信頼をおける人を1人思い浮かべてみてください。

その人とは、何年間の付き合いですか?

おそらく、昨日、今日出会った人ではないはずです。

長い人なら、数十年単位の付き合い、という人も少なくないでしょう。

私たちは、誰かと信頼関係を築くためには、その関係を築くプロセスが必要です。

そのプロセスが、顧客への日々の情報発信、日々のコミュニケーションなのです。

確かに、中長期での運用には労力がかかります。

しかし、片手間に発信したレベルの情報ではファンは生まれません。

労力を惜しまず、あなたの会社や商品の素晴らしさをじっくり、ゆっくり伝えていく。

そのような姿勢がとても大切です。

業種・商品によって適したSNSは異なる

どのSNSを活用すれば良いかは、業種、取り扱う商品によって異なります。

例えば、あなたの事業内容が、画像中心の発信に適しているならInstagramの活用が適しています。

美容院や、アパレル業界がその代表です。

あなたの会社や商品の強みは何か。

その上で伝えたいことは何か。 そこをはっきりさせた上で、どのSNSを活用するかを選びましょう。

SNS運用×副業人材の意義

今回は、SNS活用におけるベースとなる考え方の部分を中心にお伝えしてきました。

大切なのは、

目的に応じて自分の会社や商品に適したSNSを選択すること
中長期的に信頼関係を築き、ファンとなる顧客を増やしていくこと

です。

しかし、企業の“中の人”が通常業務を行いながら、上記のことを意識してSNSを運用し続けることは非常に難しいと考えています。

かといって、新たにSNS運用のために人材を雇用するのは非常にコストがかかります。

そこで、副業人材の活用が今、中小企業の中でも広がりを見せているのです。

実際私も、JOINSを通じて複数の企業様のSNS運用に関するサポートを行なっています。

日々、経営者の方と話す中でも
「自社の中にSNSに詳しい人材がいない」
「SNSを活用したいけど、そもそもどうしたらいいかわからない」


といった声はよく耳にします。

まずは、「何のために自社でSNS運用を取り入れるのか」をしっかりと明確にすることが大切です。

目的がはっきりすれば、あとは副業人材と目的を共有しながら、SNSの選定や運用を任せればいいのです。

次回は、具体的に副業人材とどのようにSNS運用をしていけばいいのか、少し踏み込んだ内容をお伝えしたいと思います。

(イラスト|freepik.com stock.adobe.com

投稿者プロフィール

藤原 一輝
藤原 一輝
京都府公立小学校教諭→株式会社 ユナイテッドアニマルズ &WAKE事業部→現在は教育業と複数企業のITサポート業をこなすパラレルワーカー。2021年からJOINSに参画。情報発信を通じて“しなやかな働き方”を目指す副業人材と、副業人材を求める中小企業の架け橋となりたい。LINE Green Badge所持(公式アカウント認定資格/広告運用認定資格)/Lステップ構築/SNS運用サポート・導線設計/京都府公立小学校ICTアドバイザー/「読解力向上伸びる場楽習塾」代表/教員向け「学級経営塾」開催